超音波検査(血管内超音波検査:IVUS)

【血管内超音波検査装置(IVAS)のメリット】

従来の造影薬を冠動脈に注入する冠動脈造影では影絵のように狭い(狭窄)血管の部位を
健常な血管との差で同定していました。
しかし、全体の冠血管が均一に狭窄したり、逆に非常に幅狭い範囲の狭窄は見つけることが
難しい場合があります。
最近では管の先からの超音波検査(血管内超音波検査:IVUS)が可能となっています。
従来から粥状動脈硬化をきたした病理組織の検討により、
同じ動脈狭窄でもコレステロールの量・炎症の度合い・血栓の付着・壁の性状などが
違うことが知られていました。
すなわち比較的狭窄は軽いが破れやすく危険な狭窄と、
程度はきついものの安定した狭窄病変(プラーク)が知られていました。
今までは、血管内の組織の状態は取り出してからしか見ることはできませんでしたが、
血管内超音波検査装置(IVAS)を使うことにより
血管の内側に沈着したコレステロールなどの動脈硬化性病変が手に取るように見え、
治療方法を決定することができるようになりました。
また、再狭窄を防ぐことができるステント治療には、このシステムを使用することで、
安全かつ正確に治療することができます。

VH IVUSでは アテローム性動脈硬化で考えられる4種類の基本的な組織タイプ
「繊維性」「繊維脂質性」「高密度の石灰化」「壊死性コア」を
90-95%の精度で同定できます。
繊維性(緑色)、繊維脂質性(黄色)、高密度の石灰化(白色)、
壊死性コア(赤色)で表示されます。

このように冠動脈造影のみでは知り得ない、病変部の状態を的確に把握することにより、
正確な診断と治療法の決定が可能となり、臨床上非常に有効です。
当院では、心カテーテル検査時には、可能な限りIVUSによる診断を行い、
治療方針の決定に役立てています。

2005/09