心臓病センター榊原病院のホーム医療安全への取り組み

医療安全について

副理事長 榊 原  敬

医療事故について

医療の現場において、医療ミスや医療事故、合併症といったトラブルを少なくする努力をしていますが、残念ながら根絶できていません。
一般には大きな医療過誤(明らかなミスによる重篤な被害)1件のかげには、小さな医療事故(ミスは明らかではないものの、軽微な被害)、ひやりハッとした未遂に至っては300件があると言われています。

当院においても、専従や専任の医療安全担当者を置き、マニュアルの整備・確認作業の徹底などを指導し、トラブルが生じた場合には報告・原因の追求・改善策の推進を行っています。
また、一部には医療サービスに満足いただけなかったことすべてが医療ミスや医療事故であるといった誤解もあります。
現在の医学水準において治すことができない病気もありますが、当院に来てよかったと病客さま自身やその家族の方に満足していただける医療サービスを提供いたします。

 医療過誤を構成する要素
@
診断義務 (見落としがあった)
問診が不十分だった/症状の見落としがあった/必要な検査を実施しなかった/検査のやり方が不適切だった/医学的に間違った診断だった など
A
治療義務
(1)作為(間違ったことをした)
  治療措置が医学的に間違っていた/治療後の経過観察・措置が不適切だった など
(2)不作為(するべきことをしなかった)
  必要な治療処置が行われなかった/入院させるべきところ入院させなかった など
B
説明義務(理解して貰う姿勢に欠けた)
疾病名・検査・治療内容の説明しなかった/必要性・危険性を説明しなかった/不実施の効果と他の代替治療について説明しなかった/患者の意思と理解の確認をしなかった(緊急の場合を除く) など
 
但し、避ける最善の努力をしても合併症が起こることがあり、防ぎようのない合併症は医療過誤ではありません。(賠償責任は免責されます)
また一般的な合併症には説明責任があるものの、ごく稀な合併症までの説明責任はありません。
これは法律の専門家の統一見解です。

また、医師の裁量権とはするべきことを行い、行ってはいけないことはせず、学会などの治療指針にそって、病客さまの病態に合わせて判断するものと考えています。
先進の医療安全の推進

当院では医療事故に限らず、今後想定される地震などに対する危機管理を含め、すべての面で先進の医療安全を病客さまに提供してまいります。

具体的には、医療安全の取り組みをご覧ください

(問題点)
@
診療報酬の改定による減収と原油価格高騰による物価の上昇
A
新しい臨床研修制度による大学派遣医師の減少など人員確保の問題

2007/03

 


医療安全への取り組み(医療安全部)

病客さまに「安全」「安心」の治療を提供するため

■病客さま自身の安全のために
病客さま本人の誤認防止のために
入院中の病客さまにリストバンドを活用しています(血液型により色が違います)
フルネームをご本人に申し出ていただき確認しています
手術・検査の入室時間は、同一時刻の入室を禁止しています

リストバンド



薬の情報提供


手押し車


離床センサー


歩行器


カーペットの床


オーダーの警告
服薬の安全のために
薬剤師および看護師による薬(効能・副作用)を説明しています
一部の必要な病客さまにおいて一包化包装をしています
転倒防止のために
事前の問診によって転倒リスクを指導しています
転倒しにくい履物(かかとのあるもの)を勧めています
低床ベッド(座って足のつく高さ)を使用しています
転倒リスクのある病客さまには離床センサーを使用しています
足腰の弱った病客さまに歩行のリハビリを指導しています
正面玄関には手摺を設置しています
足の不自由な外来病客さまには手押し車を貸出しています
バリアフリー・病棟の床はカーペットとしています
外来の床は雨の日でも滑りにくいワックスを使用しています
クリニカルパスの推進
効率的で安全な医療の推進を行っています
個人情報について

個人情報保護委員会で管理を行っています

病院機能評価の取得

第3者機関による病院全体の評価を受けています

先進医療への取り組
心臓病センター榊原病院では
「質の高い医療の提供(理念)
「最新医療の研鑽につとめ、病客さまの要望にそった最高の医療の提供(基本方針)
に示すように
ステント治療/ポートアクセス手術/などの最新の治療と職員のレベルアップ
それを支える安全・安心な最新の医療機器を導入を行っています
オーダリングシステム
用量を超えると警告が表示されます
指示および作業における確認を徹底しています
画像ファイリングシステム
画像の計測や経時的変化の比較が容易になりました
放射線科専門医による読影を行い、担当医とのダブルチェックを行っています
専用回線を確保し、情報の漏えいを防止しています
■点滴・注射の安全のために
点滴の接続間違い防止のために
点滴チューブと栄養チューブで色と接続部が異なるものを使用しています  
チューブおよび機器にも使用薬品名を記載し確認をしやすくしています

形状を変えたシリンジ
■安全のための監視
状態監視モニター(観察室)
必要性に応じてリスクのある病客さまの状態をモニター監視しています

監視モニター


心電図モニター
病棟全域のおける心電図モニター
病棟全域で心電図のモニター監視が可能です
■感染予防のために
針刺し事故防止のために
リキャップ不要の材料を使用しています

針が収納される

病室前の消毒剤
感染防止のために
病室前には、消毒剤を設置しています
手洗の指導を徹底させています
院内感染対策(MRSA:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)病室を設置(病棟・ICU・HCU)しています
■消毒・滅菌に対する安全
医療器具の洗浄・滅菌について
外部委託業者は日本滅菌協議会の基準に準拠し洗浄・滅菌 (リンク) を行っています
清潔物品と不清潔物品が目視できるよう箱(色)および搬入ルート・時間を変えています

認定証
内視鏡の洗浄・処置具の滅菌について
日本消化器内視鏡学会ガイドラインを遵守(リンク)しています
日本消化器内視鏡学会認定施設の認証を受けています
■急変時の対応のために
救急蘇生の指導
看護師および事務職員にいたるまで救急蘇生を指導しています
館内にAED(自動体外式除細動装置、4カ所)を設置しています

AED(自動体外式除細動装置)の使用方法、ACLS(高度な心肺蘇生法)など職員・一般の方にも定期的な講習会を開催しています


AED
自動体外式除細動装置



講習会
救急対応の充実
救急対応医を選任しています
ドクターカーの出動体制を整えています

心臓血管外科手術の3チーム体制(西日本では当院と国立循環器病センターだけ)を整備しています

教育活動
感染予防や医療安全に関して外部講師を招いて職員教育を行っています
学会研究会・研修会への参加をしています
資格取得を奨励し、資格給を支給しています
■食の安全のために
調理・配膳について
安全な国産品のみを使用しています
衛生面では、ISO2200(食品安全マネジメントシステム)を取得しています
食事は、調理後2時間以内(法基準)に配膳し、食品の温度管理(保温保冷配膳車など)も行っています
食品搬入は専用のエレベータを使用し厨房へ直接納入しています

ISO22000(食品安全)
■防災の対策
建物の構造
基礎は岩盤に打ち込み、国土交通省の耐震基準をクリアしています
燃えてもダイオキシンの発生しない難燃性の建材を使用しています
8階プールの水が非常用として利用可能です

プール(非常用水)


非常用発電機


消火訓練
自家発電装置(4基)
手術室・重点病棟・心臓カテーテル・オーダリングシステム・画像ファイリングシステムなど基幹部門はすべて稼動します
非常用電源のバックアップ契約しています
非常時対策
防災訓練を実施しています
備蓄ならびに緊急時の供給確保に努めています

リスクマネジメント専従の看護師長がリスクマネジメント管理を行っています